桃源郷の歩き方 東莞常平編第10話

桃源郷の歩き方 東莞常平編第10話 ~箸休めの按摩~ 

世界の桃源郷

信彦と貴博は朝食を終え、一旦各自の部屋に戻り、荷物を持ってチェックアウトのために1階に降りた。今晩のパーティーは欧亜大酒店の中国式カラオケ(KTV)で開催予定であり、宿も同ホテルとなる予定である。荷物を持って移動するのは煩雑だが、スーツケースではなくリュック1つであり、まあ許容できる範囲ではある。

2人は、ジョージに問い合わせた結果、汇美酒店(フイメイ・ホテル)から徒歩10分ほどの所にある華泰酒店(フアタイ・ホテル)に向かい、ホテルの裏口方面にあるエレベーターで3階に上がった。

按摩店に入ると、美人で愛想のよいお姉さんが素敵な笑顔で2人を出迎えてくれた。

お姉さん「几位?(何名ですか?)」

信彦「两个人(2人だよ)」

お姉さん「您需要哪个项目?(何にしますか?)」

信彦「有什么?(何があるの?)」

お姉さんが素敵な笑顔でメニューを説明してくれた。彼女と毎日会話をすれば中国語も大層上達するであろう。信彦は彼女を「微笑み美人」と勝手に名付け、「もしかして、彼女がマッサージをしてくれるのかな?何かハプニングが起こるかも?」と、また妄想を始めた。東莞常平とは、常に妄想を掻き立てる、そういう街なのだ。

微笑み美人「中国式、タイ式、オイル、漢方オイルなどがあるけど、オイルがオススメよ」

信彦「わかった、100%貴女の言うことに従うよ」

微笑み美人「60分、90分と120分があるけど」

信彦「120分で良いよ。貴博、良いよね?」

貴博「良いよ」

信彦「いくらになるのかな?」

微笑み美人「198元よ」

信彦「かなり良心的な値段だね。しかも、貴女が按摩してくれるんでしょ?」

微笑み美人「違うわよ。何を言っているの!?(笑)」

信彦「400元追加で払えばOKとか?」

微笑み美人「ダメよ。そもそも、按摩出来ないし」

どうやらダメのようだ。妄想はもろくも崩れ去ったが、この東莞常平の街では、不可能と思われることでもイチかバチかで聞いてみるべきだという「東莞常平の法則」を信彦は既に習得していた。結果不可能だったとしても、何も損は無いのである。

ちなみに、信彦は「価格」に敏感である。よくある「何でも安ければよい」「1円でも値引きして欲しい」という概念ではなく、「独自の基準で、払う金額以上の価値があれば喜んで払う」という概念である。信彦の基準では、この2時間198元(当時のレートで2,376円)のオイルマッサージは破格の値段である。そして、「微笑み美人」による400元(4,800円)の追加料金も、拒絶はされたが払う価値のあるものである。ついでに言うと、好きな言葉は「人生は何事も経験」「適正価格を見極めよ」「据え膳食わぬは男の恥」の3つである。

なお、今は間違いなく午前11時半前後で、2時間按摩を受ければ13時半前後に終了するはずだが、念のため受付の壁にかかっている時計を見ると、3時40分と表示されていた。

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信彦「ところで、絶対に今3時40分では無いよね?」

微笑み美人「そうね。この時計、狂ってるの」

「分かっているなら直せよ」と思いつつ、微笑み美人の大らかさが桃源郷の非日常感を更に演出してくれているようで、むしろ妙な心地良さを感じた。

微笑み美人「日本人?」

信彦「そうだよ。どうしてわかったの?」

微笑み美人「わかるわよ。少なくとも外国人であることはすぐにわかる」

見た目と中国語の訛りで判断している模様である。

微笑み美人は、すぐに2人を按摩施術室に案内すると言い、トランシーバーらしき機器で話しながら歩き始めた。2人の前を歩く彼女の足は長く、後ろ姿も申し分無い。さりげなく振り向いてくれれば、「微笑み美人」の「見返り美人」になるが、という妄想をする間もなく施術室に着いた。

貴博がコミュニケーションに困る可能性を考慮し、同じ施術室で按摩を受けることにした2人は、5分程待つと、美女では無いが極めて明るく愛想の良い2人の女性按摩師が着替えらしき衣服を持って部屋に入ってきた。推定年齢は2人とも28歳程である。

信彦は小柄で細身の幼児体型按摩師、貴博は大柄でパワフルそうなレスラー体型按摩師を選んだ。念のため、この按摩店では、昨晩の中国式カラオケ(KTV)の花街のように「按摩師が何百人も並んでその中から選ぶ」ということは無い。最初から按摩店が選んだ按摩師が送り込まれてくるのみである。

按摩師達の指示に従い、下半身は短パン、上半身は裸で俯せになり、按摩が始まった。

暗访“东莞式”服务水平实习生为客人服务(图)-搜狐福建

(写真はイメージです)

最初はオイル無しの按摩のようだ。まずは全体を軽く解すということのようだが、なかなか力が強く本格的で素晴らしい。幼児体型のどこにこのようなパワーが宿っているのかと不思議に思える力強さである。しばらく背中と腰を解すと、良い香りのオイルを取り出し、背中一面に行き渡らせ、推油(オイル)按摩が始まった。背中、首、腕、腰と順に解してくれるが、強すぎず弱すぎず、かつツボを外さない按摩で、かなり気持ちが良い。

貴博も満足気な表情で按摩を堪能している模様だ。レスラー体型按摩師が貴博に「力の具合はどうか?」と問いかけているが、当然貴博には通じていない。何だかその姿が、レスラーが貴博にギブアップを迫っているような光景に見えて微笑ましい。信彦は通訳をすることも考えたが、大変気持ちが良いのと、按摩を受けながら喋るのはなかなか大変であるため、ここは無視することにした。

一方で、信彦が中国語を話せることを確認した幼児体型とレスラー体型の2人の按摩師は、2人がかりで情け容赦無く信彦に話しかけてくるようになった。プロレスのタッグマッチで、パートナーの貴博がグロッギー状態の中、ツープラトンの非情攻撃を受けている信彦という絵図である。確かに黙って2時間も按摩することは按摩師としては退屈であろう。その気持ちも良く理解出来るし、2人とも良い人なので、暫くは相手をしていた。しかし20分ほど経過すると、気が付かないうちに信彦は眠りに落ちてしまった。

30分程度寝たであろうか。幼児体型に肩を軽く叩かれ、仰向けになれと指示を受けた。

仰向けになると、肩から始まり胸部の按摩に移る。これは特別なエロ按摩でも何でも無いようだが、乳房を揉みしだかれる快感のマッサージで、乳首は完全に勃ってしまっていた。幼児体型按摩師恐るべし、中国4000年の歴史のなせる業であろうか。

胸部按摩が終了すると、お腹を圧迫するような按摩に移る。少し苦しいが、これも気持ち良い。そして按摩の舞台は下半身へと移動していく。ふくらはぎ前部から開始し、太ももの前部へ、そして足の付け根のかなり際どいところまで丹念に按摩してくれる。

「これは普通の按摩だ!按摩師は幼児体型だ!美人じゃないぞ!」と必死に自らに言い聞かせたが、普段あまり触られることのない部分を丹念に触られてしまった信彦は、不覚にも勃起してしまった。幼児体型按摩師は、これを見て子供のように大爆笑する。中国でオイル按摩を受けると、スペシャル・サービスのお誘いがあることも多いのだが、ここではそういう気配は全くない。この東莞常平というプロフェッショナルの集う街では、完全分業制になっているからかもしれない。

ツボに入ったのか、幼児体型按摩師は笑いが止まらない模様だ。大笑いをしながらレスラー体型按摩師にも状況を伝えると、今度は2人がかりで激しく笑い始めた。貴博は眠りに落ちたままである。

信彦「これが最後で良かったよ。今から背中の按摩だったら、うつ伏せになれなかったよ」

この、くだらない下ネタ親父ギャグにもバカ受けする2人組の按摩師に囲まれた和やかな雰囲気の中、2時間の按摩が終了した。笑いあり、感動ありの極めてクオリティが高く、良心的な値段の按摩であった。これで198元というのは、あり得ない値段設定だ。

料金とチップの合計250元ずつを支払うと、シャワーに案内された。サウナが併設されていたため2人は入ってみたが、どうやら客が来て利用する時のみ電源をオンにしているサウナの模様だ。入ってみたが、寒くて風邪を引きそうになったため、諦めてシャワーだけで済ませることとした。

シャワーを終えて着替え受付に戻ると、先ほどの微笑み美人が笑顔で迎えてくれた。

微笑み美人「どうだった?」

信彦「いやぁ、最高だったよ。これまで中国で受けたどの按摩よりも良かった。本当に東莞常平は桃源郷だね」

微笑み美人「満足してもらって、良かった。また、来てね」

信彦「貴女に連絡すれば、予約取れるのかな?微信のアドレス教えてよ」

微笑み美人「良いわよ」

普通に予約目的だけにも使えるだろうし、今後何か良いハプニングに繋がるかもしれない。

お腹がすいたため、華泰酒店(フアタイ・ホテル)内の1階にあるレストランに入ることにした。時間は午後2時前だ。

何気に美味しいシンガポール風焼きビーフンを平らげたのが14時半。ジョージを交えてのパーティー開始の18時までにはまだまだ時間がある。

香港のシンガポールビーフン【口尾麻美さんのアジアのスパイス料理レシピ】 | レシピとグルメ | クロワッサン オンライン

貴博「時間あるね。サウナにでも行ってみる?」

信彦「元気があるかどうかは不明だけど、見に行くのは構わないよ。せっかく東莞常平に来たんだから、どんなものなのか見てみたい気持ちは強いよ」

貴博「じゃあ、行こう」

信彦「ジョージは、どのサウナがオススメと言ってたっけ?」

貴博「今晩泊まる欧亜酒店のサウナか、逸豪酒店(イーハオ・ホテル)のサウナか。このホテルの中にもあるらしいよ」

信彦「じゃあ、このホテルの中のサウナに行ってみようか」

ということで、この華泰酒店内のサウナに向かうことになった。

第11話に続く

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