桃源郷の歩き方 東莞常平編(2)第7話 ~悪魔の遊戯~
「サイコロ噓つきハッタリゲーム」での負けがこみ、既に酔度80%に達していた信彦は、ややフラフラした状態で頭を小玲の華奢な肩にもたれかけた。
本当は、それと同時に小玲のツルツルで心地良い生足を弄り倒したかったのだが、残念ながら小玲はジーパンを穿いていたため、今日はそれは叶わなかった。次回以降、お酒の席で隣に座ってくれる際には、スカートか短いパンツを穿いてきてもらうようお願いしておかないといけない。
信彦は、お酒に酔った状態で、美女の生足を弄り倒すのが生き甲斐である。特に小玲のような色白できめ細かな綺麗な肌の美女のツルツルの生足は最高のご褒美である。前回の欧亜大酒店での貴州省美女達の生足やお尻、生おっぱい弄り倒しも然りである。
お酒に酔った際の人の豹変ぶりは様々である。まず、お酒が強いのかどうかは不明だが、極めて冷静で全く変化の無い人もいる。酔うと気が大きくなって、薬物を使用しているかの如く狂ったようにハイテンションになる人もいる。恐らく、普段凄まじいストレスが蓄積しているのであろう。闇雲に人に説教をしたがる人もいる。これは、恐らく日々職場や家庭で説教を受けているのであろう。涙脆くなる人もいる。普段は明るく気丈にふるまっていても、何かと大変なものを抱えて生きているのであろう。
お酒の場では様々な人間模様が映し出されるが、信彦の場合、然程大きな変化は無いものの、通常よりも少し大らかな気分になり、少しだけスケベな気分が増し、そして強烈な睡魔に襲われる傾向がある。
少しだけスケベな気分が増すことが、「美女の生足を弄る」行為となって現れるのだが、それが今日は叶わないためなのか、いつも以上に眠くなる傾向が強い。もしかすると、「美女の生足を弄り倒す」行為は、信彦の脳に特殊な刺激を与え、眠気を緩和中立させる効果をもたらしているのかもしれない。この辺りの関係性の研究も今後必要となるであろうが、とにかく極度の睡魔が信彦を襲ってきた。
結構可愛いDJが、既に敗残兵の様相を呈している信彦を見て、更に追い打ちをかけるように悪魔の言葉を囁いた。
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結構可愛いDJ「じゃあ、そろそろ違うゲームをやろうよ!」
315番(自称リサ)「何のゲーム?」
結構可愛いDJ「〇✕▽◇□ゲーム」
信彦「??」(酔っているからか、十分に聞き取れない)
315番(自称リサ)「OKよ!」
信彦「それって、何のゲームだっけ?」
結構可愛いDJ「簡単よ。説明する」
結構可愛いDJがルール説明を実施してくれて、完全な詳細までは理解仕切れなかったものの、恐らく前回の東莞常平訪問時にも経験した「悪魔のサイコロゲーム」と思われた。つまり、1人ずつ2つのサイコロをお茶碗の中で振っていき、出た目によって次々と罰ゲームで飲まされていく凶悪なゲームだ。サイコロの目がゾロ目の場合、合計が7の場合など、逆回転したり罰ゲームのお酒の量が増加したりと、色々とマイナールールは存在するものの、残酷極まりないゲームであることには間違いない。
はっきり言って信彦は参加を固辞するべきなのだが、既に酔度80%で思考能力が低下し始めていたため何となく惰性で始まってしまい、案の定、また激しく負けてしまった。
天使のように優しい小玲は信彦を心配し、代わりに罰酒を飲んでくれようとしたり、罰酒の量を減らそうとしたり、「信彦は既に飲んだ」などと言って誤魔化そうとしたり、あらゆる手を使って信彦を守ろうとしてくれるのだが、今日は315番と530番、そして結構可愛いDJが厳しい目で見張り、それらを悉く阻止したため、信彦の酔度は一気に95%まで進行してしまった。
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小玲「私が代わりに飲んでも良いでしょ?」
315番/結構可愛いDJ「ダメよ。ルールはルールだから」
小玲「彼、既に危険水域だから」
結構可愛いDJ「ダメよ。彼は大丈夫よ」
530番「男だし」
315番「そうよ」
結構可愛いDJ「男女平等よ」
あまり仲の良くないはずの315番と530番だが、この件に関しては意見が一致するようだ。更には、結構可愛いDJに至っては、意味不明な男女平等とか言い出す始末だ。
小玲「もう少し楽しく飲むようにしようよ!」
結構可愛いDJ「大丈夫よ。部屋もこのホテルでしょ?」
小玲「そうだけど…..彼、可哀想じゃない!」
最初のうちはソフトな態度であった小玲は、やや不機嫌な感じの対応になりつつある。そもそもは、信彦が酒が弱く、更にゲームに弱いことが問題なのだが、「315番と530番はともかく、この結構可愛いDJは、覚えておいて、いつか下半身にお仕置きをしてあげないといけない」と信彦は消えゆく意識の中で強く決心した。
更にゲームは続き、信彦は頻繁にトイレに行ったり、水を飲んだりするなど「逃げ」モードに入ったものの、運悪く負けは続き、とうとう酔度が100%の臨界点を超えてしまった。つまりこの時点で、信彦は小玲に膝枕をしてもらった状態で、完全に意識がぶっ飛んでしまった。
第8話に続く