桃源郷の歩き方 東莞常平編(2)第15話 ~美味な麺屋 ~
信彦と小玲は汇美天伦酒店を出て、小玲の馴染みの麺屋さんに向かった。小玲によると「徒歩3分位で到着する」とのことであったが、実際には10分以上は必要な距離であった。全ての面で文句の付けようのない小玲も、どうやら数字周りは苦手分野のようだ。
中華料理店が何軒か並ぶ通りの麺屋さんに入ると、愛想の良い女性店員が2人を席に案内してくれた。夕方の16時頃と中途半端な時間であったことも影響してか、店内は2人を含めて3組のみで、15組位は着席可能な店内はがらんとしていた。
信彦「本当にお腹空いたね。ここでは何がお薦めなの?」
小玲「どの麺でも美味しいよ。スープはある方が良い?」
信彦「そうだね」
小玲「麺は、どういうのが良い?」(刀削麺のような麺と、桂林米粉のような麺の写真を示しながら)
信彦「こちらかな」(桂林米粉のような麺の写真を指差して)
小玲はこのような塩梅で、この麺屋さんの菜単に余り慣れていない信彦をうまくガイドし、牛肉と野菜の乗った桂林米粉のような湯麺、そして飲茶的な小皿を幾つか注文してくれた。先程までの神聖なる生中出し交尾では、どちらかと言えば信彦が主導権を握っていたわけだが、この麺屋さんにおいては小玲が完全に主導権を握っている状態である。
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注文して2分も経過しない間に、まずは飲茶的な「排骨」「海老小籠包」「鶏の足」「ブロッコリー」の4皿が運ばれてきた。いずれも非常に美味である。
小玲が飲茶的小皿をガンガンと食べるのを見て、改めて「彼女が大食漢の天使」であることを思い出した。ただし、「がっついて」食べるわけではなく、あくまで優雅で上品な食べっぷりである。「信彦1:小玲2」くらいの比率で食し、4皿は瞬く間に無くなってしまった。もともと大食漢の小玲が、あれだけ激しく生中出し交尾をした後なので、当然と言えば当然の食べっぷりなのかもしれない。
信彦「足らないんじゃないの(笑)?」
2人は小奇麗な四角テーブルに角を挟んで隣り合うように座っていたのだが、小玲はここで「天使の突き」を発動した。もう少し追加で「大食漢ぶり」を揶揄うことも検討した信彦だったが、あまりやり過ぎて、小玲に「沢山食べることを恥ずかしい」と思わせて「食べる楽しみを奪ってしまう」のは大変可哀そうなので、追撃は行わないことにした。
小玲は「ほうれん草の炒め物」と「春巻き」を追加注文したが、その時麺が到着した。
小玲が薦めるだけあり、大変美味な麺である。スープもトッピングも絶品である。
中国は、麺の種類が非常に多彩である。小玲が誘導して選ばせてくれた刀削麺のような麺と桂林米粉のような麺以外にも、雲南米線のような細い麺や、インスタントラーメンのようなちじれ麺など、実に多彩である。炭水化物が大好きな信彦にはたまらない。
信彦「ここの麺、本当に美味しいね」
小玲「でしょ?私はこの店が大好きなの」
信彦「よく来るの?」
小玲「最低でも週に2回は来るよ」
信彦「これから常平に来たら、毎回来たい位だよ」
小玲「頻繁に常平に来てね。毎回連れてきてあげる」
小玲も信彦と同じ面で少しだけ違うトッピングのものを頼んでいた。前半はそのままのスープで、後半は唐辛子を加えて食していた。四川美人の本領発揮である。
2人はそれぞれの麺と追加小皿も平らげた。
信彦「お腹いっぱいになったよ」
小玲「私も」(本当かどうかは不明だが)
信彦「お腹一杯だから、少し散歩したほうが良いよね」
小玲「そうね、そうしようよ」
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会計を済ませ、店の外に出て、2人はどちらへともなく歩き始めた。ちょっとした商店街のような通りである。他にも美味しそうな店も並んでおり、開拓してみたい感じのエリアだ。
10分程散歩すると、汇美酒店が目の前に現れた。昨晩2人が宿泊した汇美天伦酒店と同系列であり、少し古いが由緒ある素敵なホテルである。そして何より、信彦と小玲を引き合わせてくれた運命のホテルである。
信彦「最初は、ここで会ったんだよね」
小玲「そうよ。凄く昔の話に感じるけど、まだ1か月位前の話なのよね」
小玲が信彦の手を握る力が心なしか強くなった。
信彦「不思議な感じだよね」
小玲「運命よね」
信彦「ははは、そうかもね。本当に小玲と出会えて良かったよ。小玲のお陰で、この常平の街が大好きになった。」
小玲「絶対に、頻繁に来てね!」
信彦「当り前だよ!来るよ!実際、来てるし!」
2人は汇美酒店で左折し、また5分ほど歩くとショッピングモールに辿り着いた。
小玲「今日、常平に泊まるのよね?」
信彦「そうだよ。どうして?」
小玲「今から、広州に行かない?」
信彦「広州?」
小玲「うん。常平は、あまり遊びに行くところが無いけど、広州は夜景が綺麗だって友達に教えてもらった。行ってみたい」
信彦「いいよ。小玲が行きたいなら、是非行くべきだよ。行き方わかる?」
小玲「うん。特急に乗ればすぐよ」
信彦「じゃあ、広州に泊まる?」
小玲「いいね。そうしよう!」
ということで、2人はショッピングモールの前でタクシーを拾って汇美天伦酒店に戻り、チェックアウトを済ませ(小玲が交渉してくれたからなのか、今晩分の宿泊代は請求されなかった)、再度タクシーに乗って小玲の家に向かった。
第16話に続く
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