桃源郷の歩き方 東莞常平編第16話

桃源郷の歩き方 東莞常平編第16話 ~狂宴のおひらき~

世界の桃源郷 東莞常平

「これぞ中国式カラオケ(KTV)」「これぞ東莞常平」「これぞリアル桃源郷(シャングリラ)」と言える刺激的なサイコロ・ゲームは続き、貴博はプラス・マイナスを繰り返しながら、何だかんだで合計2,000元分くらい負けたようだ。当然トランクスは脱ぎたくないので、負けは現金で支払っている。

このゲームが1時間ほど続き、十分乱痴気騒ぎも堪能して「そろそろ潮時かな」という頃良い時に、甜甜マネージャーが部屋に戻ってきた。時間も11:00近くになっており、そろそろ中国式カラオケ(KTV)お決まりの「お持ち帰り云々」の意思決定をする時間になった。

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(写真はイメージです)

信彦は一旦トイレに行って、小玲に「間もなく終わるよ」との微信のチャット・メッセージを送り、席に戻った。

甜甜マネージャー「今日は、女の子は全員連れて帰るの?結構な数だけど(笑)」

信彦「そう、その話なんだけどさ。ちょっと相談したいんだけど」

甜甜マネージャー「あら、連れて帰らないの?」

信彦「実はさ、今日は月に一度の赤いリボン(=女の子が生理中であることの当中国式カラオケの目印)の日なんだよな」

これは、甜甜マネージャーにも、近くにいた貴州1号・2号にも全くウケず、一瞬寒い空気が流れる。

貴州1号「ここまで盛り上がっておいて連れて帰らないとか、信じられない。嘘つき!」

貴州2号「嘘つき!」

貴州3号「嘘つき!」

依然明るいノリで、決して激しく責める感じでもなく、貴州1号~5号は相変わらず良い子達なのだが、ちょっと対応を間違えると局面は大きく変化し血を見かねないため、ここは慎重に対処しなければならない。

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(写真はイメージです)

信彦「まあ、待って。事情をちゃんと説明するから、最後まで聞いて欲しいんだよ」(注: 結論を最後に述べる傾向の強い日本人が、外国人に説明をする時には意外と効果のある言い回しである)

貴州1号「いいよ。話してみて。聞いてあげる」(笑顔で興味津々な感じ)

信彦「実はさ、今晩はどうしても連れて帰れない事情がさっき判明したんだよ」

貴州1号「何?」(笑顔で興味津々な感じ)

信彦「実は、曜日を間違えてダブルブッキングしたことが判明してしまって….」

貴州2号「ガールフレンド?」

信彦「まあ、その辺は企業秘密なんだけど」

貴州2号「絶対、ガールフレンドだよね」

信彦「まあ、それはともかく。それで、友達(貴博のこと)がさっきみんなを相手に刺激的なゲームをやっている間に、5人全員に愛着が湧いてきて、3人ではなくて5人全員連れて帰りたいって言いだしたんだよ。みんな大丈夫かな?」

この瞬間、貴州1号と2号が大爆笑してワインで乾杯し、3号~5号も加わって大盛り上がりになる。どこまでも陽気で、良い子達だ。嘘をつくことは良くないというが、こういった嘘は誰も不幸にせず、むしろ全員をハッピーにする良い嘘だと思う。

貴州2号「私達は全然大丈夫だけど、本当に5人も連れて帰れるの?部屋に入るかな?」

貴州4号「大丈夫よ。一緒に行きましょうよ!」

貴州5号「お兄さん、カッコいいね。男前だよね。5人は凄いよ!王様だね!」

貴州3号「全員が同時に乗ったらベッドが壊れるかもね」

貴州1号「交代でベッドに乗らないとね。乗れない人はどこで待機するのかな?」

これにまた一同がバカ受けしてワインで乾杯となる。貴博は、彼女達が何を話しているのかは理解出来ないが、自分が一躍ヒーローと化したことは雰囲気で察したようだ。しかし一方でどこまでも優しい彼女たちは信彦にも気遣いを見せてくれる。

貴州1号「ガールフレンドと会うんでしょ?早く連絡してあげたほうが良いんじゃないの?」

信彦「うん、そうだね。連絡するよ」

貴州2号「それなら、あんなに無理してワインを飲まなくてもよかったのに」

信彦「楽しいメンバーだと、つい飲んじゃうんだよ」(これは本当の話)

貴州1号「でも、沢山おっぱいとお尻と足を触ってたよね。これは、ちゃんとガールフレンドに報告しないとね」

信彦「いや、しなくて良いよ」

丁度その時、小玲から「部屋に戻ったら連絡してね。すぐにタクシーで向かうから」とチャット・メッセージの返信が届く。

貴博は、言う必要も無いのに、片言の英語が話せる甜甜マネージャーに「貴州1号と2号の2人分のお金は信彦が支払うけど、連れて帰るのは貴博」と説明している。これを、甜甜マネージャーが貴州1号と2号に通訳する。

貴州1号「一緒に帰れないのは残念だけど、今日は楽しかったよ」

貴州2号「うん、楽しかった」

信彦「ほんと、ゴメンね。俺も凄く楽しかった」

貴州2号「最後に、おっぱい触る?」

貴州1号「私のお尻も。今日の記念に」

信彦「わかった。じゃあ、お言葉に甘えるよ」

最後少しだけ残っていたワインを3人で乾杯し、最後に超密着状態で、おっぱいとお尻と生足を触らせてもらう。そして、2人とも信彦の口にそこそこ濃厚な記念のキスをしてくれた。

信彦「友達(貴博のこと)は本当に大事な親友なので、優しくしてあげてね」

貴州1号「もちろんよ」

信彦「1対5だし、彼は中国語が全く話せないからね」

貴州2号「大丈夫。何かあったら貴方を呼ぶから」

信彦「まあ、そうだね。いざとなったら、部屋に通訳しに行くよ」

この諸々のやり取りの間に、ジョージが会計を済ませてくれていた。詳しい事情はわからないが、ジョージの女の子3人のうち、1人はどうしても「複数の女の子で一緒に部屋に帰ること」が嫌なようで、ここで「さようなら」になったようだ。つまり、ジョージは女の子2人のみを連れて部屋に帰ることになる。

貴博は、両手に花では収まらない塊のような状態で部屋を出る。一方、貴州1号と2号は信彦を気遣って、信彦の両脇から腕を組んでくる。

貴州1号「私達は、あなた(信彦のこと)の部屋でガールフレンドを待とうか?」

信彦「おいおい」

貴州2号「あれだけ、おっぱい触ったんだから、報告しないといけないからね!」

正直な話、貴州1号と2号、どちらも本当に可愛くて、スタイルも良くて、性格も良い。しかも、信彦とこの2人の相性は決して悪くないく、この2人と朝まで過ごすのは最高に楽しいと思われた。小玲のことがなければ、間違いなく3人で楽しい時を過ごせるわけで、大変もったいないのだが、やはり人間の体は1つしかないから仕方が無い。

貴州1号と2号を少し複雑な気持ちで貴博の部屋に送り込み、信彦は1人で部屋に辿り着いた。

第17話に続く

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